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当初、バーナビー・ロス(著)として発行され、後にこの著者がエラリー・クイーンであると明かされた名探偵ドルリー・レーンの4部作 Xの悲劇 Yの悲劇 Zの悲劇 レーン最後の事件 名探偵エラリー・クイーンで有名な作家エラリー・クイーンですが、同時期に書かれたこの作品も、歴史に残る傑作として有名です。 個人的にはこのドルリー・レーンのほうが私は好きです。 エラリー・クイーン著作の特徴として、全て読者の前に示されているということが挙げられます。 つまり、名探偵同様の洞察力を備えている読者であれば、解決編を読まなくても犯人を特定できるということです。(私には無理ですが(笑)) 元シェイクスピア俳優で聾者(耳が聞こえない)の名探偵ドルリー・レーン。 温かみのある親しみやすいホームズといった感じでしょうか。 レストレード的な役を担うサム警部や、ブルーノ検事と共に、事件に挑みます。 ただ、Zの悲劇からは、前の2つの事件から10年ほどたっていて、そのため配役が少し変わっています。 サム警部は退職して私立探偵になっていて、その娘のペイシェンスが加わっています。 そしてこのペイシェンスが重要な役を担っており、「Zの悲劇」では語り手も勤めています。 ワトスン役とも言えますが、どちらかといえば名探偵予備軍といったところです。 推理小説の評価としてはX・Yのほうがはるかに高いですが、1つの物語としてはZ・最後の事件のほうが上だと私は思っています。 ペイシェンスという魅力的なキャラクターのおかげでしょう。 もちろん、ドルリー・レーンという名探偵もとっても魅力的で、そのせいで「レーン最後の事件」が最も深く印象に残っている作品となってしまいました。 推理小説という特殊な分野なので、事件の捜査といった限られた内容になりますが、優秀な小説がどれもそうであるように、謎解きの妙だけでなくとても魅力的なドラマに仕上がっています。 多くの方が、この4部作を順番に読まれることを薦めています。 これには当然意味があり、また、その意味は、読んでみないとわかりません。 私も同様に、これからこの作品を読まれる場合、まず、「Xの悲劇」からご覧になることを薦めます。 すくなくとも、「レーン最後の事件」を読まれる前に、ほかの3作をご覧になってください。 「心覚え」 |
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